このコンテンツでは保険を扱う職業柄、幅広い業界や経営者とのつながりのある吉田が、その主観的視点から経営に役立つ情報や経済を解説します。
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「経営者として、自社のビジネスを成長させたい」、「営業マンとして売り上げを上げたい」。
そういった思いのある人からはよく、「人脈を広げなければ」という言葉を耳にします。
ただ以前の私を含めて、人脈を積極的に広げていくことには苦手意識を持つ人も。
そこで今回は、人脈はなぜ必要なのか、人脈づくりが苦手だった私はどうやってそれを克服したのか、人脈を結果につなげていくには何をすればいいのかについてお話ししたいと思います。
ビジネスや人間的な成長には、人間関係の変化が必須
まず「今以上に事業を拡大することは考えていない」、「現在の自分や人間関係に満足している」と考えている人にとって、人脈を広げることは必ずしも必要なことではありません。
人脈は「自社のビジネスや自分自身を成長させたい」と思ったときに必要になるものです。
例えば1人で年間1億円くらいの売上のある仕事をしている経営者が、従業員を1,000人雇って売上も1兆円くらいにしようと思ったら、今の取引先だけでは達成できませんよね。
今の売り上げや自分を変えようと思ったら、これまでとは違う会社や人とつながり、新しいやり方や考え方をインプットすることが近道になります。
新しい人脈が必要になるのはそういう場合です。
交流会で人脈は広がる?吉田流、交流会の活用法
人脈を広げる方法としては、業界内や異業種での交流会などが思い浮かびやすいと思います。
私も以前は「必要かもしれない」と考えて、様々な交流会に出席しました。
ただ当時はとても人見知りで、声をかけられることを待つような状態。
当然ながら思うように人脈を広げることはできませんでした。
そこでルールとして自分に課したのが、「必ず出席者全員と名刺交換をする」こと。
その際できるだけSNSでつながって、後日も気軽なやりとりを続けられる関係性を作りました。
SNSの交流では、「自分が相手の役に立てること」を探すつもりでコミュニケーションを深めていきました。
目の前の相手に自社のサービスを売りつけても、さほど実りのある結果は期待できません。
それよりは相手が発信した情報に興味を持ち、こまめに接点を増やしました。
名刺交換をした相手と直接的に何かするより、名刺交換をした10人全員が網の目のようにつながっていく方が、将来的にはおもしろい結果になるのではないかと考えていたのです。
交流会やSNSでつながった人たちとは、きっかけがあれば縁は結ばれるだろうと思いながら、長い目でやりとりを楽しみました。
劇的変化を望むなら、大人の部活動がおすすめ
交流会やSNSはゆるやかなネットワークの拡大に向いていますが、劇的な変化がほしい、人間として急成長したい、という方にはどこかの団体に所属することをおすすめします。
私はこれを「大人の部活動」と呼んでいます。
ご自身の学生時代を振り返っていただきたいのですが、クラスメイトと部活動の仲間を比べてみると、どちらが大人になったときに深い関係性が続くでしょうか?
おそらく多くの方が、部活動の仲間と答えるはずです。
同じことに取り組み、時間を共有した経験は強い関係性を作るものです。
業界内の勉強会やセミナー、単純に趣味のスポーツなどでもかまいません。
経営者同士、営業マン同士なら同じ立場で切磋琢磨できますし、異業種の人たちの集まりなら、様々な角度から異なる考え方を吸収する機会が増やせます。
そこまで強いつながりを求めていなくても、自然に関係性が深まっていくのが部活動の魅力。
活動を通して接点はおのずと増えますし、同じことに興味があれば相手への関心も高くなります。
雑談の機会も増えるので、部活動以外の場所で自分が役に立てる場面も見つけやすくなるでしょう。
私の場合はJC(青年会議所)の活動を通じて、大いに成長する機会に恵まれました。
異業種の成り立ちや経営者の苦労話、努力の方向性、それらの多くが自身の業界や事業と置き換えられ、先の見通しを与えてくれるきっかけとなったのです。
立ち上げて間もなくなど、ご自身の事業が安定するまではそこに集中しなければなりませんが、数年後のことを考えたい、事業を拡大していきたいと考えるようになったときは、ぜひこの大人の部活動を通して、人脈を広げていくことをおすすめします。
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